オランダには、「Hofje」という、社会福祉住宅兼コミュニティ長屋のような住宅が存在します。
かつて、「YADOKARI」さんに詳しく書かせていただきました。

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【タイニーハウスに行ってみた】女性たちのコミュニティ「ホッフェ」(前編)
http://yadokari.net/orchestra/orchestra-62421-2/

同上(後編)
http://yadokari.net/orchestra/orchestra-62431/

その後も独自にいろいろと勉強を進めていくと、一部のHofjeは男性の居住も許可しているのだとか。
というのも、中世に始まった高齢&単身の女性を救済するための福祉住宅「Hofje」というシステムは自治体が関与しない、民間の互助システムだったことに原因が。
時代が進むにつれて自治体に売却された施設もあれば、民間企業が所有する場所もあるのだとか。
そのため、Hofjeの歴史的価値を考慮してそのスタイルは保ちつつも、現代にマッチする運営に変えていっている場所もあるのです。

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前置きが長くなりましたが、今回、男性も住めるHofjeだというこちらに見学に行ってきました。
元々は1472年(!)に建てられた、女性用のHofje。
(ただし一度火事で焼失し、現存するのは1586年に再建された建物。)
街のビール醸造所で働いていた女性たちが引退した後の、互助老人ホームとして設立したそうです。

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他の施設と同じように、頑丈な扉の向こうには中庭(hofje)が広がっています。

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これは、中庭側から見た建物の様子。

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数えるとドアは8つあるのですが、現在はリフォームされ、4世帯が入居できる長屋になっています。

たまたま家の前でお友達とお話を楽しんでいる住人の女性がいたので話を伺ってみると、寝室が2つある暮らし心地の良いアパートになっているのだとか。

「居心地が良すぎて、もう18年もここに住んでますよ!」

と笑っていました。
まだ若々しい方だったので、「老女のための家」というのは遥か昔のコンセプトになったようです。
ちなみに、この方は旦那様と一緒に住んでいるのだとか。
でも私が今回の訪問ですれ違ったのは女性ばかりだったので、やはり女性のほうが暮らし心地は良いのかもしれません。

お話ししてくれた方のお気に入りポイントは、街のにぎやかな界隈に建っているにも関わらず、扉を隔てたこのHofjeはとても閑静で平和なこと。
確かに、街の喧騒とすぐ隣り合わせにも関わらず、ここは不思議なほど静かでした。

私が住んでいる街には、22のHofjeがあります。
中には一般公開されていないHofjeもあるのですが、大部分は日時などの条件付きで公開されています。
ぜひ他のHofjeも見学していきたいと思います。


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