
3月20日水曜日は、オランダ全土で地方議会選挙が実施されました。
ニュースなどでも報道されていたので選挙の存在を把握はしていましたが、私は「選挙権ないし」と鷹揚に構えていました。
けれど先週、夫と私それぞれに宛てた謎の封書が届いたのです。
書かれていた文字は「Stempas」「Waterschappenverkiezing」。
「Stem=投票」「verkiezing=選挙」という単語は知っていたので、投票はがき的なモノらしいことは理解できました。
けれど、「Waterschappen」とは何ぞや?
調べてみると、オランダ独特の「水管理委員会」の委員選挙でした。
オランダ国内の住人なら、国籍に関係なく選挙権があるのだそう。
地方議会の選挙権がある人なら、地方議会選挙と同時に投票できます。
こういう機会は逃さず体験してみたい派の私は、投票を決意。
けれど、どんな政党が水に関してどんな政策を打ち出しているのかさっぱり分かりません。
そこで、「水管理委員会選挙でどの政党に投票すれば良いか」というナビゲーションサイトを参照してみました。
Stemwijzers waterschapsverkiezingen 2019
https://www.duurzaamnieuws.nl/stemwijzers-waterschapsverkiezingen-2019/
このページの下のほうにリンクが貼られているナビゲーションで質問に答えていくと、
水(やエネルギーなど)に関する自分の考えに一番近い政党を教えてくれるんです。

これは、「堤防の上に太陽光発電パネルを置くべきか」という設問に対し、
賛成ならインジケーターを左に、反対なら右に動かします。
ちなみに、賛成度合い・反対度合いでインジケーターの位置を調整できます。
こういった設問が約20問続きます。
その後、「どの政党があなたの考えに〇〇%合致します」という結果を上位からランキング形式で見せてくれます。
私の診断結果は、ノーマークの某政党がトップ(76%)でした。

そして診断後には、政党ごとに「各設問に対し、その政党がどんなスタンスを取っているか」「私の回答とどれくらいリンクするか」を見せてくれます。
やりっぱなしにしないで、こういうフィードバックをしてくれるのがすごいですね。
ちなみに上の画像は、4位の政党の結果をサンプルとしてスクリーンショットしてみました。
念のため、政党名は覆面で。
自分の投票するべき政党が分かったので、意気揚々と投票所に向かうことができましたよ。
そして投票方法は、全く日本と同じでした。
受付で投票はがき(Stempas)とIDを提示
↓
投票用紙受け取り
↓
仕切りのあるブースで記入
↓
投票箱にIN。
日本との違いは、
・大きな投票用紙に政党と候補者の一覧が書かれていること。
・投票したい人の前にある〇を赤鉛筆で塗りつぶすマークシート方式。
というところでしょうか。
投票する人さえ決まってれば、あっという間に終了です。
オランダ移住から既に3年半。
「はじめて」が少なくなってきましたが、オランダでの初投票は新鮮でしたね。
地域社会の一員であるという自覚が強まる出来事でした。
==========お知らせ==========
電子書籍出版しました!
(Kindle版)「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間
」
(紙版)「日本人家族が体験した、オランダの小学校での2年間レギュラーで書いている主な執筆媒体のご紹介です。
ぜひ読んでみてください♪
「現代ビジネス」(不定期掲載)
http://gendai.ismedia.jp/list/author/naokokurata
「Glolea!」(プロフィール&執筆記事一覧)
http://www.glolea.com/ambassador/kurata-naoko/profile
「未来住まい方会議」(執筆記事一覧)
http://yadokari.net/author/kurata/
「TABIZINE~人生に旅心を~」(執筆記事一覧)
http://tabizine.jp/author/kuratanaoko/
「ima(今) 海外リポーターが伝える世界の生活情報サイト」 (執筆記事一覧)
http://ima-earth.com/contents/profile.php?userid=kurata
お仕事の依頼は、↓こちらのメールアドレスまでご連絡くださいませ。
aberdeen.nihongo(a)gmail.com
スポンサーリンク

コメント